<竣工年>
2020年
<市町村>
宮城県柴田郡
<敷地面積・延床面積>
敷地面積: 286.01㎡(86.51坪)延床面積:99.32㎡(30.04坪)
<構造>
木造平屋建て
<キーワード>
平屋 軒のある家 梁のある家 ファミリークローゼット 家事のしやすい家 造作洗面台 対面キッチン トップライト 家事動線 回遊できる家
周辺環境に馴染むシンプルな外観の平屋住宅。
南面に大きな開口を設け、軒を深くすることで夏は日射を防ぎ、冬は部屋の奥までとり込めるようになっています。
プランはまず、家族動線と客動線の棲み分けを考慮。
“隠す場所”と“見せる場所”を意識して分けることで、急な来客でも安心。
また、共働きで忙しいご夫婦が家事をスムーズにできるよう、不要な廊下は最小限に抑え、家事動線(キッチン・パントリー・洗濯・クローゼット)をコンパクトに。
室内は、個室や水周りは天井高2.2mの落ち着いた空間。
一方、家族が共有で使用するLDKから北のウォークインクローゼットに向かっては、2.2mの壁で区切りながらも、方形屋根を活かした緩やかな勾配天井となっています。
また、高い天井・低い天井、そして坪庭が2つあるため、シンプルな外観ではありますが、場所によって居心地が異なる、とても表情豊かな平屋住宅です。
玄関ドアには木製の高気密高断熱引戸を採用。
アプローチにはスロープを設けて段差を少なくし、将来も住みやすい設計です。
LDKは屋根の形を活かしたゆるやかな勾配天井。
梁上には間接照明、梁下にはダクトレールを仕込みました。天井面に照明器具が付かないのでごちゃごちゃせずスッキリ!
写真右側の玄関からLDK、左側のLDKからキッチン脇通路などにはあえて扉を設けずオープンに。扉は個室の入り口や水周りなどに限定し、つながりのある空間を実現。コストダウンにもなりました。
エアコン下の扉は仏壇スペースで、建具は建具屋さんによる造作です。
扉は当初、面材を壁と合わせてクロス貼りとする予定でしたが、キッチン収納の扉と同じラワン材に変更されました。ラワンやタモ、ナラなど様々な樹種が使われていますが、塗装の色を合わせることで、それぞれ異なる木の質感でもまとまった空間となっています。
対面のキッチンなので、目の前にダイニングテーブルを配置できます。配膳もラクです。
キッチンの周りは手元が見えないように収納も兼ねた腰壁を設置。リビングダイニング側が観音開き、側面にはニッチ収納を設けました。
キッチン後ろのカウンターと棚も造作です。
キッチンの奥(隣)はパントリーとなっており、パントリーの扉を開けると玄関に通じています。