こんにちは!ソライエの佐伯です。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

前回は、【借景で暮らしに彩を】の「前編」として高台の家についてご紹介しました。眺望に何を求めるか人それぞれ、街並みの夜景を見渡したいと考える人、自然を絵画のように取り込みたい方もいらっしゃいます。

そこで今回は、【借景で暮らしに彩を】の「後編」として

景色を楽しむ家

についてご紹介いたします。

心が疲れた時、身体が疲れた時、ふと自然を感じたい、自然を見に行きたいなど自然に触れ合う機会を求めているという話をよく耳にします。実際、自然に触れ合うと心が軽くなったりまた頑張ろうという活力になったりと、不思議と元気が湧いてきますよね。

その自然を住宅に取り入れる方法の一つに「借景」という技法があります。

「借景とは?」

もともとは造園における技法で、遠くから見える自然の風景を庭園の景観の一部として取り入れることを指します。現在は住宅デザインの技法として、敷地の外に見える自然の風景を庭に取り込んだり、窓から切り取ったりすることにも使われます。家の敷地が狭くても、「自然から景色を借りる」ことで、奥行きのある景観をすることができます。

借景を家づくりに取り入れる際に、気を付けたいポイントについて解説していきます。

ロケーション

ロケーションとは土地の個性です。

場所の持つ力はとても大きく、駅まで○○分、スーパーまで、学校までといった「利便性」

空が見える、海や山が見えるなどの「風景」

日当たりや公園、近隣の接近性などの「環境」、隣人関係や地域活動の「活発性」などは、メリット・デメリットにかかわらず、その土地が所在する場所にしかないものです。

また、その土地と全く同じ形、条件などはなく、世界に一つ。その場所に建築物を建てることができるのも、世界に一家族だけなのです。

土地が持つ個性は建物で変えることはできません。その土地に合った、その土地を最大限に

活かすことのできる建物が合わさって光り輝くのです。

土地探しをするうえで、海、山、森林、空、公園、夜景など、自分が気にいった景色が見える場所を選ぶとよいでしょう。地形としては、周囲を一望できる高台や、視界が開けている坂の上などがおすすめです。

間取り

景色をリビングに取り込みたい場合や和室に取り込みたい場合など、どこにどの景色を取り込みたいか、現地をみるとイメージがわいてくるかと思います。その要望をお伝えください。

決まって、一階にLDK、お風呂、トイレと決まっているわけではありません。二階LDKにすることで、望遠が抜群になり、遠くの山々まで見渡せる、その景色を眺めながら暮らす生活も可能なのです。建築家に設計をお願いする場合、窓からの景色の見え方、例えば景色を邪魔してしまう電線が目の前にあるのであれば、その電線が見えない工夫をしたり、その景色だけを切り抜いたように見えるよう工夫したりとどんな見え方にしたいか一緒に考えてくれます。間取り相談の際は、どんな風を見たいのかの要望もお伝えしてみてください。

ただ自然を取り込むだけでなく、外からの視線を遮るプライバシー対策も必要です。

インテリア

借景を邪魔しないよう、外の景色と部屋の内部の調和が欠かせません。このため家具選びは重要です。せっかくの借景を遮ってしまうような家具を置くのは避けたいものです。そのため、お家と外の景色に合わせた色味、景色を遮らないけれど十分に収納できる造作を採用することをおすすめします。

四季折々を感じられる自然を住まいに取り入れ、自然を身近に感じられる暮らしは近年人気を集めています。暮らしに癒しをもたらす生活のアイデアを家づくりに取り入れてはいかがでしょうか?

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