こんにちは、ソライエの佐伯です。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

2024年の冬は「ラニーニャ現象発生で昨年より厳しい寒さと早い春の到来」が予想されています。
※ラニーニャ現象とは、太平洋赤道域の日時変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が一年程度続く現象。

その結果日本付近では、冬季は西高東低の気圧配置が強まり、気温が低くなる傾向があります。極端な暖冬となった昨シーズンと比較すると、冬らしい寒さの陽が多くなる予報でした。

そんな冬の対策としてあげられるのが、「凍結」です。

そこで今回は、冬の凍結防止対策⛄についてご紹介します。

~エコキュート編~

※メーカーごとに予防対策は異なるため取扱説明書をを確認することをおすすめします

一度凍結してしまうと、「凍結が解消するのを待つ」「ぬるま湯を凍結してしまった箇所にかける」といった、作業や時間が生じてしまいます。

そのため、外気温が2度以下になる可能性がある場合は、凍結防止対策を行うようにしましょう。

特に寒冷地では、気温が大きく下がる日や、風が強い日などは、より早い段階から対策を始めることをおすすめします。
天気予報などを参考に、気温が2度池になる日が予想された場合は、前日から凍結防止対策を行いましょう。

1.お湯を張る

メーカーによっては、凍結防止運転を備えているところもあります。お湯を張っておけば凍結防止運転が機能するため、湯船のお湯は抜かないでそのままにしてください。

ただし、湯船に残しておくお湯の量が少ないと凍結防止運転は作動しません。循環口から10㎝ほど上の位置を目安に、お湯を残しておいてください。

2.お湯側から水を出しておく

・水とお湯で蛇口のハンドルが分かれている場合は、お湯側のほうを緩めておきます。

・左右にハンドルを回転させることで、お湯と水を選択できる蛇口の場合、お湯側にハンドルを回して水を出してください。

配管の中で常に流水することで、凍結しにくくなります。

point

水の量は、「1分間に200mlほどたまる量」でOK!

しかし、水を出し続けるとなると気になるのが水道代です。
一般的に水道は、1リットル当たり0.2円とされています。

凍結防止で出し続ける水は1分間に200mlのため、一時間で12ℓの水が流れることになります。

※エコキュートには「水」を選べない機種があります。その場合は、給湯温度を「低温」や最低気温に設定した後、水を出しておく必要があるでしょう。ただし、水のみを出すのと異なり、貯湯タンク内のお湯を微量使うことになります。お湯を使おうとしたとき貯湯タンク内のお湯が少なくなっていたり、沸き上げが増加したりすることがあります。

夜から明け方にかけて、9時間ほど流し続けた場合108ℓを出し続ければ、「0.2円/ℓ×108ℓ=21.6円」という計算になります。

1日22円程度、大きくとも100円以下に収まります。しかし大きな金額ではないとはいえ、水をそのまま流し続けるのはもったいないので、バケツで受け止め翌日の洗濯や植木のお手入れなど、水の再利用方法も考えておくことをおすすめします。

3.配管に保温対策を施す

上記の凍結対策に関しては、天気予報などで極端に寒くなるといっている場合、一時的に行う凍結対策という側面があります。つまり、恒久的な配管凍結対策というわけではありません。したがって、冬場でも配管凍結などのトラブルは避けたい!と考えるのであれば、それなりの対策をあらかじめ行っておくとよいでしょう。

・配管保温保護カバーを利用する

ホームセンターなどでも販売されている保温素材で配管を巻いてあげるだけです。誰でも簡単に設置できるようになっていますので、「配管凍結を防ぎたい…」と考える方は、設置をしてみるといいでしょう。

・凍結防止用ヒーター

こちらは、配管に取り付けておけば、外気温が一定以下に下がると、自動でヒーターが作動し、配管凍結を防いでくれるヒーターです。価格は配管の長さによって異なりますが、数千円から高くても二万円程度で設置できるかと思います。電気屋さんであれば、だれでも設置可能ですので、お近くの電気屋さんに相談してみるのも◎。

~水道編~

1.水道管の保温

水道管や蛇口など断熱材が巻かれていない部分に、布や気泡緩衝材などを巻き付けてテープで固定し、熱が逃げないようにします。
 メーターボックスの中では間がむき出しのことが多いため、カバーをかけたり布を詰めたりして保温します。なお、地中やや深い所に埋められた配管は、さほど凍結の心配はありません。

2.水抜栓の使用(水落とし)

寒冷地で水抜栓の設備がある家庭では、冷え込むことが予想される夜は寝る前に水抜き(水落とし)をします。

①家中の蛇口をすべて閉じる
②水抜栓を操作する(完全にハンドルやレバーが止まるまで閉める)
③家の中の蛇口をすべて開ける(トイレのレバーなど含めてすべて開ける)手などを当てて蛇口が軽く空気を吸い込む感触を確認する
④家の蛇口を全て閉める

3.水を僅かに出しておく

エコキュートと同様

エコキュートが凍結したときの対処法

対策はしていても凍結してしまった…という時の対処法をみていきます。
エコキュートが凍結したときにはまず、エラー表示の有無を確認してください。エラーが表示されている場合には、1分以上時間を空けてから、漏電遮断器をオフにしましょう。

急ぎの場合:凍結した配管部分にぬるま湯をかける

エコキュートの凍結をできるだけすぐに解消したい場合には、凍結した部分にぬるま湯をかけて回答させるのは効果的です。

①エコキュートの運転スイッチをオフにする
②本来お湯の出る蛇口を少しだけ開けておく(お風呂など)
③凍結している配管・給水元栓にタオルを巻く
④タオルの上からぬるま湯(30度~40度程度)をゆっくりとかける
⑤解凍されて水が流れたら、②で開けた蛇口をゆっくり閉める
⑥タオルを外し、周りに付着した水分を乾いたタオルで丁寧に拭き取る

上記の過程でぬるま湯を凍結部分にかける際には、電源コードやコンセントにかからないように注意してください。また、熱湯をかけてしまうと水道管が破裂する可能性があるため、30度~40度程度のぬるま湯をタオルの上からゆっくりかけるようにしましょう。

安全:自然解凍を待つ

急ぎの場合に効果的なぬるま湯による解答ですが、配管が破裂するリスクはゼロではありません。そのため急いでいない場合には、自然解凍を待つ方がより安全でおすすめです。

自然解凍を待つ場合、本来お湯の出る蛇口を少し開けておくだけでOKです。その後時間が経過して外気温が上がると、自然解凍して本来のようにお湯を使えるようになります。多少時間はかかるものの、ぬるま湯による解答よりも安全な解凍方法です。

高気密・高断熱で冬でも暖かく過ごしやすい住まいでも、暖かいお湯がでないというのは不便ですよね。冬も快適に過ごせるよう外気温の低い日に備えて、取扱説明書を確認し、対策を知っておくことをおすすめします。

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