こんにちは、ソライエの佐伯です。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

近年、「平屋住宅」がシニア世代だけではなく子育て世代や若年層の間でブームになっていることはご存じでしょうか?二階建ての住宅が主流な中なぜ平屋が人気なのでしょうか?

平屋と聞くと、昔ながらの日本家屋をイメージする方も多いでしょう。しかし、現在の平屋は以前と比べてデザイン性や機能性が進化しております。

そこで今回は、平屋が人気な理由と、メリットデメリットについてご紹介いたします。

平屋が人気の理由

平屋はシニア世代から若い子育て世帯まで幅広い層からの注目を集めています。二階建ての住宅が圧倒的に多かった数年前に比べ、平屋住宅の数は年々増えています。
そんな平屋が人気な理由の一つとして、「現代の生活様式に適している」ことや「将来を見据えた家づくり」が注目を集めているようです。

平屋のメリット

・階段の上下移動がなくなり、掃除や家事がラク

平屋は、階段を使わずにすべての部屋に行き来ができるため、家事を効果的に進められます。
例えば、
・お掃除ロボットをぽちっとするだけで、家じゅうのお掃除が完結できます。
・洗濯物を二階に干すご家庭が多いですが、その階段を上り下りする手間を省くことができます。
このような少しの負担が解消されるだけで、家事効率が変わったてきます。
また、共働きで家庭に多くの時間を割けない中で、少しでも移動する労力や時間短縮ができれば、平日の夜や休日をもっとご家庭の時間として有意義に活用できるようになります。

・どの世代でも安全。バリアフリーで将来を見据えた暮らし

バリアフリーでイメージするのは、高齢になった際につまずきや転倒しないようにと思い描く方が多いかと思います。実際にはこどもの転倒や階段からの転落などにも効果的です。そのため、若者世代からシニア世代まで人気が出ています。また、こどもが巣立った後は、足腰の衰えや車いす生活など、自分たちの老後の生活を考える必要があります。その時が来たら二階建ての家をリフォームする場合は、高額な改修費用になってしまうことから将来を見据えてバリアフリーにしておくことをおすすめします。

・家族とのコミュニケーションがとりやすい

家で孤立する場所がなく、部屋を区切っていても家族の気配を感じることができる距離感を自然とつくることができるのが平屋の魅力です。
部屋を出たら、「リビングを必ず通って玄関に向かう」子供たちを見守り親子のコミュニケーションをとる機会が多い暮らし方になります。

・平屋は構造的に強い

①シンプルな構造

二階建てや三階建ての家に比べて平屋は耐震性に優れています。
正方形や長方形のシンプルなつくりは、耐震性に優れています。このシンプルな構造のおかげで、地震の際に家にかかる力が分散され、倒壊のリスクを抑えられます。
しかし、地震の揺れで家が倒壊しなかったとしても、家へのダメージは蓄積されています。
そのため、構造体や土台部分にかかる地震の負担を減らせる平屋は、非常に安心して住める丈夫な家といえます。

②建物の高さ

建物の高さがあると地震の揺れが伝わりやすくなります。そして、建物に加わる負荷が強くなってしまうのです。高いビルなどで地震が起こると、地震の揺れを感じやすいのと同じなのです。
一方、平屋は上の階がないので、家が揺れにくいく、地震の揺れによる被害が少なくて済みます。

以上の二点から、平屋は耐震性に優れているといえるでしょう。
家の安全を守るということは、ご家族様の命を守ることにもつながります。

・メンテナンス費用が安くすむ

戸建住宅には必ず定期的なメンテナンスが必要になります。
外壁/屋根/バルコニー/建物部材/室内…など、数年から10年単位で受けていくことになります。平屋の場合、構造がシンプルなためメンテナンス項目が少ないうえに、メンテナンスを受ける際の足場を組む費用も抑えられる可能性があります。

平屋のデメリット・対策

・広い土地が必要になる

平屋はすべての部屋が一階に配されるので、広い土地が必要となります。土地の建ぺい率(敷地面積に対しての建物面積の割)という決まりがありますので、敷地一杯に建物を建てようと思っても建てることができません。

💡対策ポイント💡
【郊外に家を建てる!】

平屋の広い土地問題への対策は、なるべく郊外の相場が安いエリアに建てるのがおすすめです。
郊外は広い土地が見つけやすく、相場も安いため土地費用を抑えることができます。

また、周囲の家との距離も離れているため、日当たりやプライバシー性のデメリットも解消しやすいです!

住まいの広さや部屋数など、具体的なプランをまとめながら土地探しをするのも◎大きすぎず狭すぎずの広さで土地探しをするといいかもしれませんね!

・二階建てと比べて坪単価が高くなりやすい

平屋は二階建てと比べて、一坪当たりの建築費である「坪単価」が高くなりやすいでしょう。平屋は延べ床面積のわりに基礎部分の面積が多く、基礎工事に費用が掛かるためです。しかし、建築コストは実際のプランによってさまざまです。総費用で見ると、二階建てのほうが高くなるケースも多いため、さまざまな視点から費用をチェックしてみましょう。

💡対策ポイント💡
【延べ床面積を減らす!】

平屋の建築価格を抑える対策は、効率の良い間取りを取り入れ延べ床面積を減らすのが効果的。そもそも、平屋は階段がないので二階建てより少ない面積でも移住スペースや収納スペースを確保しやすいです。
さらに、廊下なしの間取りで延べ床面積を減らせば、坪単価が高くても建築価格は抑えることができます。

・水害時には浸水に注意が必要

一階建ての平屋は、水害時に浸水の被害にあうことも想定されます。床上浸水が発生するとすべてのフロアが被害を受けるため、生活を復旧するのに時間がかかる可能性もあります。

💡対策ポイント💡
【ハザードマップや災害履歴を確認!】

平屋に限ったことではありませんが、土地選びの際は必ずハザードマップで災害リスクを確認しましょう。
例えば、国土交通省のハザードマップサイトでは、地図上で香水や津波などの災害リスクをチェックできます。また、国土数値情報の災害履歴図でも過去に水害があったエリアを調べることができます。自治体が土地の歴史を残しているケースもあるので、なるべく詳しく災害の履歴やリスクを調べて危険な土地を回避しましょう。

・収納が不足しやすい

敷地面積や建築価格との兼ね合いで延べ床面積が厳しく、収納が不足しやすいのも平屋のデメリットといわれています。限られた延べ床面積で住居スペースを重視しすぎると、収納が不足して暮らしにくい平屋になる可能性が高いです。

💡対策ポイント💡
【小屋裏収納を活用!】

小屋裏収納はデッドスペースを活用でき、条件を満たせば延べ床面積に算入されないので、居住空間を圧迫させません。
小屋裏収納に季節家電や衣替えの洋服、思い出の品など使用頻度が低いものをしまっておけば、クローゼットの容量を節約でき収納不足を防げます。

・固定資産税が高くなる可能性がある

固定資産税とは、毎年1月1日に善財の土地または住宅とその償却資産の所有者に対し、市町村が課す税金のことです。
平屋と二階建ての住宅では、資産価値によって固定資産税が変わります。
一般的には、平屋は比較的部屋や壁などにたくさんの資材を使うため、資産価値が高いと評価され固定資産税が高くなる傾向にあります。また、坪数が同じ建物で比べると、二階建て住宅よりも平屋のほうが広い土地が必要なため、税額が高くなります。

💡対策ポイント💡
【木造で建てること!】

法務省は登録免許税などを課すため、新築建物課税標準価格印邸基準表を作成しています。これによれば、木造→軽量鉄骨造→手骨造→鉄筋コンクリート造の順で固定資産税額が上がっています。

【正方形の間取りにする】

間取りの形を変えること自体が直接的に固定資産税を安くするわけではありません。あくまで施工コストを抑え、建設費を抑えることが目的です。さらに、複雑な形の間取りに比べてシンプルな正方形のほうが低コストであるという印象を調査員に与えられます。そのため、シンプルな構造にするのがおすすめなのです。

再度注目を集めている平屋ですが、魅力的な部分と気を付けなければならない部分があるため、事前の把握と対策が重要です!
間取りの工夫や住宅会社・建築家選びでデメリットの対策をしていきましょう。満足のいく平屋づくりができるよう、ぜひ参考にしてみてください!